噛み合わせが悪いのを治す方法〜矯正歯科専門医が教える7つの治療法
● TOPICS

噛み合わせが悪いのを治す方法

~ 矯正歯科専門医が教える7つの治療法 ~

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噛み合わせが悪いとどうなるの?〜放置するリスクを知る

まず、現状を正しく理解することが大切です。

上下の歯がきちんと噛み合わない状態を、専門的には「不正咬合(ふせいこうごう)」と呼びます。

不正咬合をそのままにしておくと、食べ物がよく噛めない・歯周病になりやすい・口臭の原因になる・顎の関節に負担をかけるといった問題が起きやすくなります。日本矯正歯科学会でも、これらのリスクが明確に示されています。

噛み合わせが悪い不正咬合の種類と症状イラスト

代表的な不正咬合の種類を整理しておきましょう。

  • 出っ歯(上顎前突)……上の前歯が強く前に傾斜し、口を楽に閉じられない状態

  • 受け口(反対咬合)……下の歯が上の歯より前に出ており、うまく噛めない・書き取りにくい話し方になることも

  • 八重歯・叢生(乱生)……歯がデコボコで、歯ブラシが届かず虫歯・歯周病のリスクが高まる

  • 開咬(かいこう)……奥歯で噛んでも前歯が噛み合わず、食べ物を噛み切れない

  • 過蓋咬合(かがいこうごう)……上の前歯が下の前歯に深く被さる噛み合わせ

「自分の噛み合わせがどのタイプか」を知ることが、治療の第一歩です。

02

噛み合わせを治す7つの治療法〜症状別に選ぶポイント

治療法は一つではありません。

症状の程度・年齢・骨格の状態・ライフスタイルによって、最適な方法は大きく異なります。以下に、代表的な7つの治療法をご紹介します。

① マウスピース矯正(アライナー矯正)〜目立たず快適に治したい方へ

透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かす方法です。

インビザライン」に代表されるアライナー型矯正装置は、装置が透明で目立ちにくく、食事や歯磨きの際に取り外せる点が大きな特徴です。見た目や装着時の快適性を重視される方に選ばれることが多い治療法です。

ただし、1日20〜22時間以上の装着が必要です。自己管理が治療結果に直結するため、きちんと装着できるかどうかが重要なポイントになります。

軽度〜中等度の噛み合わせの問題に適しており、重度の骨格的な問題がある場合には向かないケースもあります。

② ワイヤー矯正〜幅広い症例に対応できる定番の治療法

ブラケットとワイヤーを使って歯を動かす、矯正治療の基本となる方法です。

複雑な歯の移動にも対応でき、重度の不正咬合・骨格的な問題を伴うケースにも使用されます。治療の精度が高く、長年の豊富な実績があります。

装置が目立つことを気にされる方には、歯の裏側に装置をつける「裏側矯正(リンガルブラケット)」という選択肢もあります。

③ 部分矯正〜気になる部分だけを効率よく治す

前歯など、特定の歯だけを動かす矯正治療です。

全体矯正と比べて治療期間が短く、費用を抑えやすい点がメリットです。ただし、噛み合わせ全体のバランスを整えることには向かない場合があります。「前歯の歯並びだけが気になる」という方に検討していただきやすい方法です。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを示す比較イメージ

④ 矯正用アンカースクリュー(ミニスクリュー)を使った治療〜大きく動かす必要がある場合に

矯正用アンカースクリューとは……

歯の移動をコントロールするための固定源として、顎の骨に小さなスクリューを埋め込む装置です。歯を大きく移動させる必要がある症例や、抜歯を伴う矯正で使用されることがあります。

スクリューを固定源にすることで、不要な歯の動きを防ぎながら、目的の歯だけを効率よく動かせます。当院でも、難しい歯の移動が必要なケースで活用しています。

日本矯正歯科学会では、アンカースクリューに関するガイドラインを公開しており、適切な使用方法が定められています。

⑤ 抜歯矯正〜歯のスペース不足を根本から解決する

歯を抜いてスペースを確保し、残りの歯を整列させる方法です。

歯が並ぶスペースと歯の大きさのバランスが大きく崩れている場合、非抜歯での治療では口元が前に出てしまう(「口ごぼ」)などの問題が起きる可能性があります。無理に非抜歯で治療を行うことで、見た目や噛み合わせが改善されないケースもあるため、骨格・歯並び・噛み合わせを総合的に診断したうえで判断することが重要です。

⑥ 小児矯正〜成長を活かして根本から予防・改善する

子どもの矯正は、大人の矯正とは考え方が異なります。

成長期の顎の発育を利用して、歯並びが悪くなる原因そのものにアプローチできるのが小児矯正の大きな特徴です。口呼吸・舌の位置・飲み込み方・姿勢といった生活習慣が、歯並びに影響することがあります。

こうした口腔機能の問題に早い段階でアプローチすることで、将来的な歯並びの乱れを予防できる可能性があります。当院では、マイオブレースやEF-Lineといったトレーナー装置を活用した小児矯正にも対応しています。

子どもの小児矯正と口腔機能トレーニングのイメージ

⑦ 外科矯正〜骨格的な問題が大きい場合の選択肢

骨格そのものに問題がある重度の不正咬合には、顎の骨を手術で動かす「外科矯正(顎変形症手術)」が必要になることがあります。

手術前後に矯正治療を行うことで、噛み合わせと見た目の両方を改善できます。顎変形症の手術前後の矯正治療は、一定の条件を満たす場合に健康保険が適用される医療機関があります。

当院では外科手術は行っていませんが、外科矯正が必要と判断されるケースについては、適切な医療機関と連携して対応しています。

03

治療法の選び方〜症状・年齢・ライフスタイルで考える

どの治療法が自分に合っているか、迷う方は多いと思います。

以下の観点から整理すると、選びやすくなります。

症状の程度で選ぶ

  • 軽度〜中等度の歯並び・噛み合わせの問題……マウスピース矯正・部分矯正が選択肢に

  • 重度の叢生・出っ歯・受け口……アンカースクリューが適している場合が多い

  • 骨格的な問題が強い場合……外科矯正との併用を検討

年齢・成長段階で選ぶ

  • 子ども(乳歯〜混合歯列期)……小児矯正で成長を活かした治療が可能

  • 中高生〜成人……ワイヤー矯正・マウスピース矯正など幅広い選択肢

  • 40代以降の大人……むし歯や予後不良の歯、歯周病なども考慮し、健康な歯を残すような治療計画が重要

ライフスタイルで選ぶ

  • 見た目が気になる……マウスピース矯正・裏側矯正

  • 費用を抑えたい……部分矯正・保険適用の有無を確認

  • 治療期間を短くしたい……部分矯正・アンカースクリュー併用

大切なのは、「自分がどうなりたいか」を明確にしたうえで、専門医と一緒に最適な方法を選ぶことです。

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うえの矯正歯科の費用の考え方〜総額制で安心

矯正歯科の費用相談と治療計画のイメージ

矯正治療の費用は、多くの医院で「装置料+来院ごとの調整費(5,000〜10,000円)」という体系が一般的です。

治療期間が長くなるほど、調整費が積み重なって総額が読みにくくなる……という経験をされた方もいるかもしれません。

当院では、検診代・調整費を含めた総額を最初にお伝えする制度を採用しています。治療開始時に総額を把握できるため、長期にわたる治療でも費用の見通しが立てやすくなっています。

具体的な金額は症状・治療法によって異なりますので、まずは無料相談でご確認ください。

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よくある疑問〜噛み合わせ治療のQ&A

噛み合わせ治療についてよくいただくご質問にお答えします。

Q. 大人になってからでも噛み合わせは治せますか?

はい、治せます。

成人矯正は年齢に上限はなく、40代・50代の方でも治療を受けることができます。ただし、骨格の成長が止まっているため、子どもの矯正とは治療の考え方が異なります。歯周病がある場合は、矯正前に歯周病の治療を行う必要があります。

Q. 歯を抜かないと矯正できませんか?

必ずしも抜歯が必要なわけではありません。

ただし、無理に非抜歯で治療を行うと、口元が前に出てしまうなどの問題が起きる可能性があります。骨格・歯の大きさ・スペースの量を総合的に診断したうえで、抜歯・非抜歯の判断を行います。

Q. 子どもの矯正はいつから始めるのがいいですか?

何歳からでも大丈夫です。早い方ですと乳歯園に入ったら治療を開始する場合もあります。ただ、個人差があるので、小学校に入ったら一度ご来院いただければいつ始める必要があるかご説明できます。

口呼吸・舌の癖・指しゃぶりなど、歯並びに影響する習慣が見られる場合は、早めにご相談いただくことをおすすめします。成長発育を活かした治療ができるのは、子どもの矯正ならではのメリットです。

Q. 矯正治療は保険が使えますか?

一般的な矯正治療は保険適用外です。

ただし、顎関節症などの特定疾患に起因する咬合異常や、顎変形症の手術前後の矯正治療など、一定の条件を満たす場合に限り保険診療の対象となります。詳細は専門医にご確認ください。

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まとめ〜噛み合わせを治すことは、健康への投資

噛み合わせの問題は、放置するほど改善が難しくなる傾向があります。

歯並びを整えることは、見た目の問題ではなく、生涯の口腔機能を守るための投資です。

この記事でご紹介した7つの治療法——マウスピース矯正・ワイヤー矯正・部分矯正・アンカースクリュー・抜歯矯正・小児矯正・外科矯正——は、それぞれに適した症状・年齢・状況があります。

大切なのは、自分の状況を正確に把握し、専門医と一緒に最適な方法を選ぶことです。

「自分はどの治療法が合っているのか?」と思ったら、まずは一度ご相談ください。

うえの矯正歯科では、矯正の無料相談を実施しています。歯並びや噛み合わせの悩み、マウスピース矯正ができるかどうか、部分矯正で治療できるかなど、どんな些細なことでもお気軽にご相談いただけます。

茨城県つくば市で、子どもから大人まで幅広い矯正治療に対応しています。口腔機能や成長発育まで考えた総合的な矯正治療を、一緒に考えていきましょう。